■主な症状
がんが最初にできた場所を原発部位と呼びますが、転移巣(原発部位から転移して出来たがん病巣)が先に発見され、がんが発生した臓器を特定できない場合を原発不明がんと呼びます。
一般的に、どことなく体調が悪く、症状が出てきた場合や健康診断で異常が見つかった場合は、血液検査や尿検査、便検査、レントゲンなどの検査を行います。検査によって、異常があることが判明すると、細胞や組織を採取して検査を行います。その結果によって、診断が確定します。がんと診断された場合は、がんが他にも拡がっているかどうかをさらに検査します。多くの場合は、がんがどこからできてきたのかがはっきりしていますので、肺がんや胃がんなどのように、がんのできてきた場所の名前がついたがんの診断が確定します。
ところが、原発巣がとても小さかったり、診断が難しい部位でがん細胞は確認できたものの、どこからがんが発生したのか判断できない場合があります。以前は、膵臓がんや肺がんなどの身体の深部に潜むがんの診断は大変困難でしたが、画像診断の進歩により原発不明がんは減少しました。
主な症状は以下の通りです。
- リンパ節腫(大頸部、腋窩部、鼠径部などのリンパ節)を触知することがあります。
- 胸水、腹水胸水の貯留により胸痛や息苦しさが出現します。また、腹水の貯留により腹部の張りや膨隆を認めます。
- 肺腫瘍、肝腫瘍肺腫瘍では咳・胸痛、肝腫瘍では肝臓腫大による上腹部不快感・腹痛・上腹部腫瘤などを認めます。
- 骨転移骨に痛みが生じたり、骨折が生じたりする場合があります。骨折で整形外科に入院し、がんと診断されることがあります。また骨病変が神経を圧迫して、神経痛・しびれ・麻痺などを生じることがあり、そのような神経症状が初発症状で病院を受診する場合があります。
■主な原因
主な原因としては、咽頭や甲状腺などの頭頸部、食道、大腸などの消化器、肺、その他の臓器にがん病巣があり、そこから脳、頚部リンパ節、肺、肝臓への転移により、症状がやがて起こり、診察のきっかけとなって発見されます。
治療のためには、転移をおこした原因である原発がん病巣を見つけなければなりません。それがどこなのかが不明な段階では、頭頸部から胸部、腹部、骨盤までの全身を漏れなく検査する必要があります。PET検査は一回の検査で全身の画像を作成できる利点があります。がん細胞が悪性であるほど強く病巣へ集積する性質があり、原発巣・転移巣の部位と大きさを知ることができ、転移がん・原発不明がんに適切な検査法です。













