■主な症状
咽頭がんは頭頸部がんの一種です。咽頭は、鼻の奥から食道までつながっており、上咽頭、中咽頭、下咽頭の3つの部位に分かれ、それぞれの機能が異なるため、がんの性質や症状も異なってきます。
上咽頭(鼻の突き当たりにあり、扁桃腺の上部奥の咽頭扁桃辺り。)
中咽頭(口を大きく開けたときに奥に見える部分。食べ物を飲み込んだり、言葉を話す際に重要。)
下咽頭(のどぼとけ(喉頭)の後ろ側にあり中咽頭から送られてきた食べ物を食道に通す通り道。)
上咽頭がん、中咽頭がん、下咽頭がんそれぞれで症状が異なります。
- 上咽頭がん
初期はほとんど無症状ですが、進行中に現れる症状としては、首のリンパ節の腫脹があります。その他、鼻づまり、鼻血、痰に血が混じる、難聴、耳が詰まった感じがする等があります。また脳神経が圧迫を受けることで物が二重に見えるなどの視覚障害や疼痛が起こることがあります。
さらに、他の頭頸部がんと比較すると肺や骨、肝臓などへの遠隔転移が多く認められます。肺に転移した場合には血痰や咳、骨に転移した場合には強い痛み、肝臓に転移した場合には腹部や背中の腫れ、痛み、疲れやすいなどの症状が出るようになります。 - 中咽頭がん
リンパ組織が多くあるため悪性リンパ腫が多発しますが、中咽頭がんと悪性リンパ腫とは他のがんとして区別します。 初期にはのどの違和感、異物感、軽い痛みなどがあります。また、片方の扁桃腺だけが大きく腫れたり、しゃべりにくくなることで発見される場合もあります。首のリンパ節(頚部リンパ節)に転移しやすくこの場合にはしこりができて気が付くこともあります。さらに進行すると耐え難い痛み、出血、開口障害、嚥下障害、呼吸困難などの症状が出るようになります。 - 下咽頭がん
初期には自覚症状がほとんどなく、かなり進行してから、のどの違和感、異物感、軽い痛み、耳の奥の痛み、声のかすれ、呼吸困難、首のリンパ節の腫れなどの症状が現れるようになります。初期にはほとんど自覚症状がないため、発見時には進行がんであることが多く、また、発生と同時に食道に転移ではないがんが見つかることが多いのも特徴です。
■主な原因
発生原因は喫煙、飲酒、熱い食物の摂取、刺激の強い食物の摂取といわれています。また男性に多く発生(4~5倍)するがんで、年齢的には50歳代~60歳代に多く発生します。男性の喫煙者が咽頭がんや口腔がんになる率は非喫煙者と比較して30倍近くとなっています。女性でも5~6倍ほどになっています。 また、大量に飲酒する人や、熱い食物、辛い食物、刺激の強い食物を好んで食べる人の発生率が高いです。
食生活や嗜好品などの生活習慣に気をつけていれば食道がんや喉頭がん、咽頭がん、舌がんなどの発生リスクは大幅に低下しますので、予防のために気を配ることが大切です。













