■主な症状
肺、心臓、胃、腸、肝臓などの臓器は、それぞれ、胸膜・腹膜・心膜などという膜に包まれています。これらの膜の表面をは「中皮」で覆われています。この中皮から発生した腫瘍を中皮腫といいます。中皮腫には、悪性のものと良性のものとがあります。悪性のものには限局性(一箇所に塊を形成)とびまん性(広くしみ込むように発育するもの)とがあります。
良性の中皮腫は、他の臓器へ転移したり、周囲の臓器へ拡がるような進み方をすることはありません。あまり症状がなく、検診時に胸部X線撮影で発見されることがあります。まれには巨大な塊を形成し、胸痛や咳がおこったり、肺や心臓を圧迫して呼吸困難を伴うこともあります。また、腹膜の良性中皮腫もたまたま手術の際に見つかることがあります。
悪性の中皮腫はびまん性が大半を占め、胸膜や腹膜等に沿って広範囲に拡がっていきます。胸膜のびまん性悪性中皮腫では、大量の胸水貯留による呼吸困難や胸痛がおこります。腹膜の悪性中皮腫では腹水貯留による腹部膨満などがおこります。
■主な原因
胸膜および腹膜中皮腫の原因としてアスベスト(石綿)の吸引が周知されています。中皮腫はできた場所から周囲に広がっていく性質があり、心臓を包む膜もおかされることもあります。PET検査等を受け、早期発見することが重要です。













