- アルファ・ベータT細胞療法(αβT細胞療法)
- ガンマ・デルタT細胞療法(γδT細胞療法)
- CTL療法
- 樹状細胞ワクチン療法(DCワクチン療法)
- 樹状細胞ワクチン療法+アルファ・ベータT細胞療法(DC+αβT細胞療法)
白血球のBリンパ球は細菌などの外敵を排除する役割をもっています。それに対して、Tリンパ球は体内に発生した がん細胞などを排除する中心的な役割を担っています。このTリンパ球のアルファ・ベータT細胞という細胞を、 約2週間、強い薬剤を用いて培養し、その全体を活性化・増殖させたのち、薬剤を洗い落とし体内に戻す治療法です。

こうして1000倍に増殖したものの90%以上はTリンパ球で、その他はNK細胞などです。培養前のTリンパ球は500万個程ですが 培養後は70億個程までになります。かなり大量になりますが、がん細胞を抑えこむにはこのくらい強力にする必要があります。 治療サイクルとしては、採血と点滴といったプロセスを2週間毎、6回繰り返し、約3ヶ月で1コースが終了というものが 標準です。特に入院の必要はなく、1コースが終了する段階でCT等で治療効果を評価し、その後の治療方針を再度検討します。
アルファ・ベータT細胞療法に対し、Tリンパ球の中に数%しか含まれないガンマ・デルタT細胞を、最新の技術を駆使し、 活性化・増殖させて治療に用います。がんの種類や病状によってはアルファ・ベータT細胞療法よりも治療効果が期待できる 新しい治療法です。 ガンマ・デルタT 細胞はアルファ・ベータT 細胞とは異なり、抗腫瘍効果を持つ新しい役割の細胞として、 これまでの治療法に加えてさらなる選択肢を提供できるものと考えられています。 また、骨へ集積しやすい薬品(ゾレドロン酸)を活用することにより、骨腫瘍、骨転移への応用が期待できます。 ガンマ・デルタT細胞は抗体医薬の作用機序の1つである抗体依存性細胞傷害作用に働く細胞であることから、 乳がんに対するハーセプチンなどの抗体医薬と併用することでも相乗効果が期待されます。

特定のがんに対する攻撃能力を持ったTリンパ球(細胞傷害性Tリンパ球=CTL)を増殖させ、活性化し体内に戻す治療法です。 Tリンパ球を培養・活性化する際、患者さん自身のがん細胞の特徴を覚えこませる為、効率よくTリンパ球を働かせることが できます。手術や胸水・腹水などから患者さん自身のがん細胞がいただける場合に、これを用いて培養リンパ球を刺激し、 患者さんご自身のがん細胞を特異的に攻撃するTリンパ球(細胞傷害性Tリンパ球;CTL)を増やします。

がん細胞のみに存在する「がん抗原」をTリンパ球に覚えさせ、がん細胞のみを攻撃させる方法です。 免疫細胞には、"伝達係”と”攻撃係”がいます。どの細胞が敵なのかがわかるように、Tリンパ球に教えているのが 樹状細胞(DC=Dendritic Cell)です。そして、その情報を受けて攻撃するのがTリンパ球なのです。この療法も樹状細胞を 体外で培養して再び体内に戻し、治療するのです。樹状細胞にがん細胞から抽出したタンパク質を貪食させる(取り込ませる)と、 取り込まれたタンパク質が樹状細胞内で分解され患者さんのがん細胞の情報が“記憶”されます。活性化自己リンパ球療法と違う 点は、樹状細胞をワクチンとして使用することで効率よくTリンパ球を働かせるという点です。

この樹状細胞の働きをどのように高めるかが、現在のがん免疫細胞療法での大きな課題となっています。樹状細胞を用いたこの ワクチン療法は、がん細胞だけを狙い打ちすることができ、高い治療効果が得られることから、いま最も注目を浴びている療法の 一つです。
樹状細胞ワクチン療法とアルファ・ベータT細胞療法(DC+αβT細胞療法)を組み合わせた療法です。

(瀬田グループホームページより引用)













